UNTITLED
1996年
162 x 130.3 cm
アクリル、キャンバス

Installation View 2013

Installation View 2013

このたび、ベイスギャラリーでは下記の要領で櫻井英嘉展を開催いたします。
櫻井英嘉が惜しまれて逝去し、既に14年を経ました。
作品は綿のキャンバスに淡々と三原色を塗り重ねた上、更に奥深く浸透を施したもので、常に時代の潮流に左右されないその独自の画業は大きな評価を得てきました。
重層と混色の末に至る黒の間際、その深奥から微かな色彩が新たに立ち上がり、多層に重ねられたにかかわらず画面はその静謐な表情をくずさない、こうした作品は多くの鑑賞者を魅了してきました。
没後も櫻井の作品研究は進められ、多くの人々の協力を得てこのたび下記の通り作品集の刊行をみたものです。
ベイスギャラリーは、作家の生前1992年から作品の発表を5回重ねて参りました。
このたび下記の内容の作品集発刊を記念し、久しぶりの回顧展を開催する運びとなりました。
展覧会初日を目前にくしくも逝去した1999年の最後の展覧会から10数年を数えます。
時を超えてもなお変わらぬ美しい作品を改めてご高覧いただきたく、ご案内とともにご喧伝をお願い申しあげます。

櫻井英嘉作品集体裁
判型………………B5判(190×257mm)
造本………………上製(ハードカヴァー)
テキスト…………櫻井英嘉/積層されたストライプによる「絵画の救済」
        ―光と闇、音と沈黙の境界に息づく無限の表象―=谷 新
        水のヴェール=早見堯
年譜(1935-1999)
展覧会歴
テキスト英訳……金子修、小川ハル子
口絵カラー………48頁
白黒………………56頁
総頁………………104頁

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