A SENSE OF DISTANCE – 城田 圭介 展 KEISUKE SHIROTA EXHIBITION
2004年5月11日(火)~6月18日(金)
ある一枚の写真から、城田圭介の絵画は生まれます。 写真は画面に貼り付けられ、そこを起点にしてグレーのモノトーンでペインティングを描いていきます。 ファインダーは覗かず、オートフォーカスで無作為に切り取られ、記録された風景は、確かに見た視界の一部であるにもかかわらず、茫洋な記憶でしかありません。あるものは明確に、またあるものは曖昧に、私達の意志とはうらはらに、見たものの膨大な記憶は頭の中で遠近を作りだしていきます。果たして自分はそこに居て、実際にそれを見た のだろうか。遠く、近くに立ち上っては消えていく記憶の集積は、それぞれが曖昧でありながらも、それが私達を形作るものだと知らされます。 城田の絵画は、見ることは何かと問い掛けると同時に、取り巻く世界の頼りなさを私達に訴えかけます。 本展は、城田圭介の初個展となります。 |
城田 圭介 略歴 |
展示作品(一部) |
A SENSE OF DISTANCE #14 91×72.7cm 写真、アクリル/キャンバス 2004 |
A SENSE OF DISTANCE #1 112.1×193.9cm 写真、アクリル/キャンバス 2004 |
A SENSE OF DISTANCE #12 72.8x103cm 写真、アクリル/キャンバス 2004 |
A SENSE OF DISTANCE #5 80.3×130.3cm 写真、アクリル/キャンバス 2003 |
展覧会カタログ |
21x27cm / 14ページ / 図版15点 城田圭介による序文「A SENSE OF DISTANCE」 価格:700円(税込) |