animation 2 (left), animation 3 (right)
2012年
各 109 × 79 cm
ボールペン、紙、蜜蝋

guess
2005年
各 118 x 88 cm
サインペン、紙・蝋引き・アクリル板

don’t know
2008年
100 × 30 cm each
ルーター、鏡
写真/三木麻奈

このたび、ベイスギャラリーでは下記の要領で小川敦生「animation」展を開催いたします。

小川が選択する支持体は紙、黒板、ガラス、木、石鹸といった、おおよそ書きつけられる全てに及んでいます。
ペン、チョーク、ニードル、描く道具は支持体によるものの、すべて全体は1 本の線で繋がっています。
行く末を見越し、企図に従って筆を動かすのではなく、むしろ無意識に動いてしまう、いわば手が持つ本然的な何かに任せて線は描かれています。
更にカリカリと音が聞こえてくるかのようなこの線は、見る私達に手と支持体の静かなせめぎ合いを肉感的に伝えてきます。
小川の線は、私達がかつては持っていた描く欲望を改めて覚醒させ、更に小さな創造の欲望を召還し、ついに思わず手を動かす衝動にまで牽引してしまう。
紙に蝋引きし、更なる抵抗の肌触りを仕掛ける。
紙を重ね合わせて生み出される重畳的な線は不思議な深さを作り、一層私達の手に動く衝動を喚起し、描く衝動を呼び覚ますのです。
小川の作品は人の深いプリミティヴな場所に向かい、共振を静かに迫ってくるのです。

2010 年東京都現代美術館での石鹸を用いた作品は大きな評判を呼びました。
本展は海外でも発表が続く小川のBASE GALLERY での初の個展となります。
ご高覧の上ご喧伝賜りたくご案内申し上げます。

-作家のことば-

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