緑の風景-17
2014年
水彩、キャンバス
85.1×249.8 cm (2 panels)

青の風景-6
2015年
水彩、キャンバス
124.9×158.2 cm (2 panels)

このたびBASE GALLERYは、下記の要領で馬場俊光展を開催いたします。

馬場の描く風景は、私たちに馴染んだ既視感と、逆に彼岸に立つかのような定まらなさを感じさせます。
何しろ単色で描かれた風景は悉くエッジを巧みにはぐらかし、固有の色を排して目の前に広がっています。
それはむしろ夢の中に緩やかに現れる風景であって、いわゆる風景画―目の前の風景を写し取ったもの―
とは大きく異なるものです。
夢と現(うつつ)と言いながら、夢の中で繰り返し現れる風景が、却って彼自身を写し、奥底を問うものかもしれません。
本展は3度目の個展となりますが、従来のアルミパネルとは異なり、支持体にキャンバス、紙を使用し、また従来のスプレイだけでなく筆を駆使して多様な表現にトライをしています。
いずれも彼の奥底に沈積した何か、を風景に託して探る作業にほかなりません。

どうかご喧伝の上、ご高覧頂きますようご案内申し上げます。


作家のことば

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