櫻井 伸也
「UNITED COLORS」

2013年2月26日(火)~ 2013年3月25日(月)
オープニングレセプション : 2月26日 18:00 ~ 20:00

11:00~19:00 * 日曜・祝日休廊

UNITED COLORS
2012年
91 x 91 cm
ミクストメディア、キャンバス

UNITED COLORS no.2
2012年
60 x 60 cm
ミクストメディア、キャンバス


このたび、ベイスギャラリーでは下記の要領で櫻井伸也展「UNITED COLORS」を開催いたします。

大学で染色を専攻した後、平面作品に取り組むようになった櫻井はその学んだ出自から離れることがない。 支持体に染色を施した綿布、更にはベルベットそのものに多量の絵具(ヴィニール樹脂)を重ねる、 それは描くと言うより食いこませると言う肉感的な言葉の方が適確だろう。

2004年のイタリア国立トリノアカデミア芸術学院舞台美術科入学以来トリノに住み、もう一つの出自ヒロシマを事あるごとに聞かれ、質されてきた。 意識もしなかったヒロシマが、自らの表現を改めて見直す契機になったのはそこに大きな誤解やズレが感じられたからだ。 そこで公約数の記号を用いて自分を問いなおすことが表現の核となった。ハートはその記号の一つだ。

こうした手馴染みの記号を用いて絵画作品を発表、欧州各地で展覧を重ね、そこではそれぞれのヒロシマがあることも知らされた。 本展では逆にイタリアの記号、カソリックのクロスやメダイ、モードに於けるボタンを記号として使用している。 誰もが疑わない日常の記号を櫻井が用いたと同時に、見た者の中に多様なそれぞれのカソリックとモードが立ち現われる。

専攻、出生のヒロシマは、イタリアという異国の地を選んだ後に、自分自身を反芻する契機として機能を始めた。 しかしこうした問い、検証に関わらず、いずれの作品もエロティックな艶と強引な色彩の重なりを備え、 絵画があたかも作家の肉体の一部であるかのような錯覚を起こさせつつ、激しい体臭を放つ。

本展はトリノを中心にヨーロッパ各地で発表を続ける櫻井の当画廊での初の個展である。
広くご喧伝の上、ご高覧頂きますようご案内申し上げます。


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