佐脇健一 「LANDMARK」
2013年4月3日(水)~ 2013年6月8日(土)
このたび、ベイスギャラリーでは下記の要領で佐脇健一展「LANDMARK」を開催いたします。
佐脇健一は1949年大分生まれ。1977年東京芸術大学大学院修了以来、風景彫刻の制作を続けてきました。
彼の創る風景は私達が日頃見慣れたそれとは大きく異なり、いずれも打ち捨てられ朽ち果てていく、赤く錆びた風景です。
私達も同様にいずれ朽ち果てて行く存在とはいえ、それを失念することで一日をやり過ごしていきます。
佐脇の制作する風景彫刻はあらためてその言うまでもない摂理を思い出させ、見る者にあらためて優しい眼差しで生きることの本質を伝えてきます。
2011年、当画廊での初個展後、大分市美術館で大規模な回顧展「未来の記憶」が開催され大きな評判を呼びました。
本年4月、いよいよ目黒区美術館でその巡回展が開催されます。戦略にのみ長け、時代の傾向に寄り添う作家が多い中で、
自らの内なる声を聞き出し、それに沿って制作した多くの作品とその空間は、見る者に沈黙をもたらし、深い思念に誘うものです。
本展は目黒区美術館展に併せ、画廊の小さな空間ならではの展示を試みています。
美術館展と共にご高覧頂き、ご喧伝賜りたくご案内申し上げます。